ふたりがひとりになって、心が騒ぐのを抑えられなかった。あぁ、この切なさ、愛おしさがピンク映画。そしてこういう時間を堂々と描けるのが国映だ。
数年振りにあの感覚が甦り、90年代末ピンク映画館やレイトショーで作品を追いかけ、しんみりしながらも充実した帰り道を思い出した。
セックスについての映画は青春モラトリアムの味方なのだ。ラブホテルも、国映も、健在。
松江哲明(映画監督)


ラブホテルの一室、一組の男女、一晩という時間―
限定されたシチュエーションに浮かびあがる、おかしく切ない愛と性のかたち。
製作本数や映画館の減少、フィルムからデジタルへの移行…
半生記の歴史を持つピンク映画は、今まさに過渡期が到来している。
そんな流れの中で製作休止にあった〈国映ピンク〉の再始動宣言が嬉しい!
林田義行(PG編集発行人)



 
大地がゆれる、ベッドがゆれる、心がゆれる。
ピンクの原点にたち返り、ニッポンの今を定点観測した注目作。
塩田時敏(映画評論家)


ラブホテルの1室に、女が一人、男が一人。どこか寂しくて、切ない時間が流れる……。
76分の物語が映したのは、今の日本と、そこで生きる女と男の心の揺れ、身体。
低予算だけど、決して貧しくはない。女がいて、男がいれば、“映画”を創ることは出来る。
そんな基本的なことを改めて思い出させてくれた。
現状は厳しい。それでもピンク映画は“道”を探すはず。国映のこれからに期待したい。
内田達夫(Pause(cine-pause.com)編集長)
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